「萌乃様、旦那様と奥様が出発いたします。至急準備を。」 あ、そうだった。 「思いっきり忘れていたという様子ですが。」 「あ、気にしないで!忘れてた訳じゃなくて久々の休みと思ってゆっくり寝てただけだから。」 「馬鹿正直にお話なさらないでも宜しいのに。」 あ、もう穴があったら入りたい。 「後、20分後ほどに出発いたします。」 「分かりました。」 ベットから降りて、クローゼットを開けた。 今日は特に用事がないからこれでいいわね。