忙しくて悲しくてドキドキな恋




扉を開けようとする向こうに萌乃が嗚咽を漏らしている声が聞こえた。

「萌乃。」

萌乃の所に走り抱きしめた。

「淳二?!何でココにいるの?」

「華が萎(シオ)れてる。」

「え?」

「ガラスの華が萎れてるの見てられないからな。」

「ガラスの華?」

「繊細で儚く脆くて…何よりも美しい。」

萌乃のような人。