忙しくて悲しくてドキドキな恋



淳二side

萌乃が煩そうにスクバを持って教室を出て行った。

追いかけても追いかけても逃げられて、手首を握ったのに振り払われた。

「勘違いさせないで。」

と言われた。

「ゴメン…」

って、儚く脆いガラスの華のように。


そして走っていった萌乃を追いかけられなかった。


少しの間だったかもしれないが長い時間立ち尽くしていつ様な気がした。

もう1度教室に戻ると、

「隼人、萌乃からメール。」

「あ、本当だ。“先に行って”だとさ。」

「そうなの?」

「寄る所があるらしい。」

「それなら仕方ないか。」