忙しくて悲しくてドキドキな恋



鼻がツンとして涙が溜まっていく感覚がした。


「萌乃?」

「ゴメン…」

手首を掴もうとした淳二の手を振り払ってスクバを肩に掛け直し、新校舎の屋上まで走った。


屋上に足を踏み入れると。

「ぅっ……っっ」

涙が出てきた。

今日も昨日も近すぎてドキドキしてた。

だけど、嫌われるのが怖い。

人間不信になった頃のトラウマはいくら消そうとしても消えずに残る。