忙しくて悲しくてドキドキな恋



「あぁ、任せた。」


「では、失礼します。」

「体調を崩さないような。」

父さんは書斎の机に座ったまま手を振ってくれた。


部屋を出ると、隼人が待っていた。

「萌乃様、部屋に戻りましょう。」

「えぇ。」

そのまま隼人は後ろにつき自室までの廊下を進んだ。