忙しくて悲しくてドキドキな恋



私は令嬢に生まれたことは恨んでない。

こうやって裕福に暮らしてるからじゃなくて、これからこの家の仕来りにムカついても…恨むことになるまではこの家を支えるって決めたんだ。


3、4歳ぐらいの時からの英才教育を受けたときに決めたから…

「父さん、私は決めているって言っているはずなら」

父さんが自らマネージャーになりたいって言うなら。

「悔いの残らないようにしないと意味ないでしょう?」

「参ったなぁ、萌乃は成長したな。」

父さんは頭をポリポリ掻きながら優しく微笑んだ。

「仕来りは守ってもらう。だが折角の高校生活だ仕事が決まっているとかそんなこと考えないで、もしするなら…と想像を膨らましなさい。それがモデルもファッションショップの本店から支店まで華やかに輝くぞ。」

「はい。私がココを継ぐようになったら華やかに親しみのあるショップにします。」