私は悲しそうにする隼人が見られなくなり抱きついた。

「好きなんですぅ!」

だけど、隼人は抱きしめ返すことはしてくれなかった。

「ゴメン。」

「そんなに萌乃がいいですかぁ?」

「気付いてた?」

「いいえ。いつも仲良くて萌乃に嫉妬してたですぅ。」

「そっか。俺吹っ切るって萌乃に言ったのに、どうも諦めれそうに無いんだ。」


隼人はまた音楽室のほうを向いた。


教室内が見えて、萌乃が淳二と樹に引っ張り合いされていて美奈架と美佳茶が爆笑していて。

晶と流夜が止めようとしていた。