隼人は真剣そのもので、返事次第で遠い存在になりそうで怖くなった。
「でも、萌乃の想い人は違うか。」
「何で…」
「淳二だよな?」
私は悲しそうな顔をする隼人を見れなくなり、顔を逸らした。
「お前の存在があったから、俺はココで生きられる。」
いつかに夢で聞いた言葉…
「だから、気持だけ受け取ってくれ。お前は…幸せになれよ。」
隼人はニカッと笑うと、無理をしていたのか涙が零れ落ちた。
私は小学校の頃隼人の涙をよく見ていた。
真実を受け止めきれなかったときも…
今、目の前で声を押し殺して泣いている隼人は私のせいで泣いている。
慰めようとすると、
「行ってくれ。」
「え?」
「良いから行け。俺は暫くココで吹っ切るからさ。」
「…分かったわ。」


