「何か楽しくなりそうね。」

「そうだな。」

私たちは学校に入っていったバイク集団を見送った後、笑いながら門を潜った。



靴箱を開けると、

「何これ。」

数枚の封筒。

「何だこりゃ。教室で開けてみるか。」

「えぇ。」

靴箱に入っていた封筒をスクバに入れ、階段を上った。

まだ時間が早いので人は殆ど居ない、ようやく1年生の階に着いたところで誰かにぶつかった。

「うわわ!ゴメンネ!大丈夫だった?」

その子は慌てて私の手を引っ張ると、ドアップで顔を覗き込んできた。