「ねえ、姉貴。」 「んっ!?」 たったその一言にビビってしまった。 ああ、絶対怒ってるよ。蓮。 「外にいる人、だれ?」 ――――ん? それはあきらかに怒って発せられた言葉ではなく、蓮をうかがうとただ純粋に真弥のことがわからないらしかった。 前言撤回。わからないんじゃない。 忘れた、んだ。 真弥、お気の毒に。 「なんか聞いたことあるよーな、ないよーな。」