弟と恋してる



「あ、オレガリガ●くん好きー」

そしてアイスだけをかっぱらっていった。


その腕を掴む。


「…?姉貴?」

かわいい顔で振り向いてくる蓮を直視出来ずに、頭の中で発するセリフを考えた。


つーか!

にしても細い腕だなー。

こんな細いくせによく見たら血管とか浮き出てるし。

力も私より全然あるんだからすごいと思う。

普段なら着目しないから気付かないけれど

蓮も男なんだな。






「ん~?もしかして姉貴俺の腕に見とれちゃってるわけ~?」


…………………


「えっ?図星?」


みるみる頬が熱くなっていく。

「………なっ!なわけないでしょ!」

と反論しながら顔を上げた瞬間。


ふいに目と目が合ってびっくりした。


ああ。絶対、私今顔赤い。


なんで図星をつかれただけでこんな赤くなってんだ私!!


…………っていうか!!!



やばい。さっきから真弥を外に待たせたままだ。


この炎天下の下で。


………いくら真弥でもさすがに罪悪感が芽生える。


早く蓮に言わなきゃ…。