弟と恋してる



「あそーですかー。誰が相応しいとか関係ないとおもいますけどねー。」


口からついて出た言葉に自分で顔をしかめる。


ぶっちゃけ、八つ当たりもあるけど本心。


私は早く帰りたいというのに足止めされたことと、真弥とかいうこの人の性格と、なんで蓮そんなモテるのかというのに対してイライラしていた。


一瞬肩を震わせて手に持つアイスを落としそうになる真弥に背を向け適当にとったアイスをレジに持ってこうとする。


「はい。257円になります。」

微妙な数字だなオイ!!


トロい店員にまたもイラつきながら、アイスを受け取りドアに向かおうとしたとき。


「……ま、待って!!」


腰のあたりにしがみつかれる。


……チッ

振り向くと予想通り真弥で、腕には大きい袋をぶら下げていた。


どうやら私が会計中に真弥も隣のレジで会計してたらしい。


袋の大きさからいって…もしかして全部買った…?


疑問を奥におしやって私は真弥の腰に回る手をどけた。