仕方なく私は近くのコンビニまで自転車を走らせた。
外はとにかくクソ暑い。
なんで家中で冷房に当たっていたい6月の日曜日に私はこうして外に出なきゃならないんだ。
もう、占いなんて信じるものか――
汗をTシャツの裾で拭いながらなんとかコンビニ到着。
ピロリロというような効果音と共に中に入ると、
「あー涼しい」
外が暑いせいで中が天国のようにも感じられる。
アイス売り場へ行き、涼しさを堪能しながら素早くアイスを選ぶ。
あまり長居すると逆に外に出られなくなるからだ。
「スーパー●ップもいいなあ。ああでもハーゲン●ッツも…って高!!ガリ●リくんのチョコアイスバー…あ、これ美味しそう!ん、でもこっちの生チョコのもいいし…!」
一応言っとくけど上記の長いセリフは私のものではなく。
アイスの入った透明なケースにへばりつきながらぶつぶつ言っている女性には見覚えがあった。
そう、この人は…

