「ありがとうございます!!
歳三叔父さん、私これからお昼休憩なのでそこの方も一緒に、お団子を食べに行きませんか?」


「いや、せっかくの誘いだが仕事が残っているのでな。また今度にしよう。」


「そうですか……
じゃぁ、また近くを通ったらここによってくださいね!!
いつでも歓迎します!!」


「おう、また今度。
行くぞ、一ノ瀬。」


「はいっ!!」


私は急に名前を呼ばれたことに驚きながら、すぐに返事をした。





「土方さん、少し聞いていいですか?」


「……なんだ。」


「わざわ、ざ美千代さんに荷物を届けるために出かけたんですか?
そのくらいのことなら私がしたのに……」


「……昼とはいえ、あまり京の街を出歩かない元芸子が1人歩くのは危険だ。」


「……もしかして、心配してくれたんですか?」


私は土方さんの意外な心遣いに驚いて、目を見開きながら聞く。


「勘違いするな……
これ以上仕事を増やされたら、こっちが疲れるだけだからな。それに、京の治安を守るのが俺たちの仕事だ。」


そう、こめかみをポリポリと書きながら言う土方さん。


「ありがとうございます!!」


私は感謝の気持ちを込めて、元気よくお礼を言った。