スタ スタ スタ……


「ここだ。」


私たち3人は部屋の前で立ち止まる。


「「きったね……」」


2人同時に声を上げるほど、その部屋は汚かった。


破れた障子

ひかれっぱなしの布団にはたくさんの埃

机の上には謎の黒い物体が……


「しかたないだろ、この部屋使ってなかったんだから。
誰か男と相部屋になるよりましだろ。」


「確かにそうだけど…」


「彰!!一緒に掃除頑張ろう!!」


これから先が不安になってうなだれてる私に、翔が励ましの言葉をかけてくれた。


スーッ…


「すこしいいか…」


「「「うわっ!!」」」


するといきなり、一人の美青年が現れる。


『この男の人もカッコイイ…』


私がそう思っていると、悠斗がため息を吐きながら安堵した様子で口を開く。

「なんだ、斎藤さんじゃないですか…
驚かせないで下さいよ…」


「別に脅かしたつもりはないんだが……
まぁ、そんなことより副長がよんでいが呼んでいる。」


「土方さんが?…わかりました。
行こうか彰、それと三条。」


悠斗は疑問に思った様子を持ちながらも、すぐに斉藤さんに付いてい行った。