「俺はお前みたいな性格の女が好きなんだ、どうやら三条にとってお前は一番大切みたいだから壬生浪士組の女中やらないか。」


「えっ!!」


「ちょ、ちょっと待ってください!!
彰に口付けしたと思ったら、今度は女中になれって…
あんないったい何がしたいんだ、土方さん!!」


「そうだ、
あんなヤローどもの群れに彰を放り込んだら…
あ゛~、考えただけども恐ろしい!!」


その土方さんの提案を一気に否定する翔と悠斗


「…やります…」


私のつぶやきにも似た決意は、近くにいた土方さんにしか聞こえなかった。


私の声が聞こえた土方さんは、不敵にほほええみそして大声でこの部屋にいる全員に叫んだ。


「おいやローども!!
明日からここにいる一ノ瀬彰が女中として働く。
こいつは三条のものらしいから手を出すなよ!!」


『ウオォーーー!!』


そこにいる翔と悠斗以外の全員がそう叫んだ。


「ちょ、ちょとまってください!!
私は誰のものでもありません!!」


「なんだ…
つまらないな、じゃあ三条の片思いか。
でもそういうことにしておいたほうが安全だろう、我慢しておけ。」


「……はい……」


私は不満に思いながらもそう返事をした。


「…悪かったな」


「えっ?」


その土方さんの声はあまりにも小さくて私の耳には、よく聞こえなかった…


けれど…
よくわからないけど、私は嬉しい気持ちになった


『なんでだろう…』


私はそう思いながら穏かに微笑んでいた