「しょうがないでしょ!!

ただでさえ学校でたくさん視線を浴びてるのに、私が街に出たら今の10倍の視線を浴びるに決まってじゃん!!

私だって10歳になるまでは高校生になったら普通の女子高生ライフ満喫しようと思ってたのに~~~。」


私は、学校でのキャラを脱ぎ捨てて悠斗の前では、いつもどうり文句を言う。


「あーはいはい。私が悪うございました。お許しくださいお姫様。さぁ、マンションに帰りますよ。」


悠斗はそう嫌味っぽく言って車のエンジンをかけて早々と帰って行った。
---そう、都内の最高級マンションの最上階へと---



  




「おい、彰起きろ!!」


「うぅん…」


「全く、たった10分で寝るなんてどんだけなんだよ。お前どうせ、いつも授業中寝てるんだろ?よくもまぁ、そんなにいつもグースカピースカ寝てられよなー。」


悠斗は、あきれた声とともにため息を出した。


「あ…おはよう。…そうそう、今日も勉強教えてくれない?」


私ははしばらく寝ぼけていたが、ハッ!としたように言葉を続けた。