「ここからは、隣にいる三条から話をさせていただきます。」


「先ほども社長から伝えられたように、私はドラマで共演したAyanaさんから強制わいせつ行為を受けました。先ほども質問があったように、なぜ男の私が?と疑問に思ったと思います。だけど私は、Ayanaさんの演技に騙され不意を突かれてしまいました。」


それから三条はその演技力で記者までも騙し、まったく嘘のことを悔しそうに話した。


「私はAyanaさんを信じていた。打ち上げの場所が変更になったと嘘を言われた時も、私のためにAyanaさんがわざわざそのことを伝えに来てくれたと思ってうれしかった…
なのにっ、なのにどうして!!!
 

私は、同じ役者なのにその嘘を見破れなかったことにも後悔しました。
そうすればこんなことにもならなかったんですっ!!!」


そう、苦虫をかみつぶしたように言った三条の言葉は日本中を驚かせた。
三条のファンは怒り狂い、そしてその元凶はであるAyanaにその切っ先は向かった。

 
これが、Ayanaの芸能界の引退。
というのは建前で、事実上芸能界追放という形で、この日本中を驚かせた事件ともいえるスキャンダルは幕を下ろした。