私達は葬儀が終わってから家に帰って、父から説明を受けた。


・私の一族は代々鬼の一族であること


・一ノ瀬家の分家は、江戸時代に幕府から一族のものが暴走しないように送り込まれた戦闘一族だということ


・鬼として目覚めるには性行為をしなければいけないこと 


・鬼として目覚めたら紫の瞳に角が生えること、不老不死になること


・不老不死になった鬼は、200歳を超えた時に生きるか死ぬか選ばないといけないこと、生きる場合は一族の召使いとして働くか、自立しなければいけないこと

 
・鬼として覚醒しなくても不老にはなること


・鬼によっては変化ができること、普通の場合は20歳で成長が止まること


その話を聞いて頭が混乱する中、納得している自分がいた。





「なるほど…だからうちの召使いや、お父さんはいつまでたっても若いままだったんだ。
あれは、お父さんの趣味だと思ってたよ。」


「お前なぁ…」


幸人は呆れたように溜息を吐いた。


「ってことは、お母さんは変化ができるってこと?」


ふと疑問に思った私は聞いてみた。


「えぇ、そうよちなみに私はお父さんと違って似合わないわかずくりはしてないつもりよ。」


「えっ、てことはお父さんて何歳なの?」


「うっ、私は……91歳だ。って言うけど母さんも30代に見えて実は…」


「あ~な~た~(にこっ)」


母様笑ってるけど、目で『なに、私のとバラそうとしてんのよっ!!』って、言ってるー(冷)


「わっ、わっかたよ!言わなければいいんだろ、言わなければ。」


「それでよし!」


そんなこんなで、葬儀が終わって1年が過ぎたころ、私は芸能界デビューをした。