30分後救急車が到着した。


だけど、事故現場は山の中だったから中には間に合わなくて亡くなった生徒もいた。


葬儀は学校行われた。






「うっ、ヒック ヒック」


そんなすすり泣く声がそこら中から聞こえる中、隣で泣いている紗代ちゃんの背中をさすっていた。


クラスの35人中、10人もの生徒が亡くなってしまった。


「何で、何で死んじゃったのみんなっ!!」


「大丈夫、大丈夫。」


そう言って、あふれ出る涙をこらえて紗代ちゃんの背中をさすり続けた。







あれから私は、みんなの付き添いで救急車に乗って病院へ向かった。


私は病院に来ていた私の父、一ノ瀬幸人(いちのせゆきと)母、一ノ瀬由梨に問い詰めた。


そしたら、2人は難しそうな顔をして、


「しょうがない、本当は成人してから話すのが掟なんだがな。」


「…どういうこと?」