人気女優がタイムスリップ!? ~芸能界⇒島原⇒新選組~

私の足は乙葉ちゃんの方向へと向かっていた。


「へんっ!
たかが女に何が出きるんだよ!!」


乙葉ちゃんの馬乗りになっていた男が立ち上がって、私に向かいながら口を開いた。


「たかが女だったら………
何でもしていいってもんじゃないで………しょ!!」


私と悠斗はよく、柔術の組み手をしていた。


だけど、それが途中で取っ組み合いになってたりしたこともかなりあった。


「そんなんで俺は倒せない………がはっ!!」


結果的に、私は柔術のほかに喧嘩も何となくできるわけで。


私に拳をくらわせようとしたのか、片足をひいて拳と作った男はなぜか隙だらけで。


「こんなの、悠斗と父様達に比べたら素人同然。」


片手を腰につけて、鼻でフンッと息を吐いた私。


たぶん、その男が位的にはこの場の中で飛鳥さんの次に偉かったんだろう。


ザワッ……!!


「武士魂を侮辱するかー!!」


そう雄叫びをあげながら私に向かってくる、この中で飛鳥さんの次に身なりがきちんとしてる、こないだまでちゃんとした武士だったんだろう浪士の男。


「こんなとするやつが武士だって?
本当に武士の魂を持ってるか自分の胸に聞いてみなさいよ!!」


そう吐き捨てた私は、抜刀しながら向かってくる男を見据えた。


「こんの糞餓鬼が~!!」


完全にブチ切れた様子の男。


理性を失ってがら空きになってる懐を狙って、一応持ち歩いていた鞘がなんかの木でできている短刀を、鞘をさしたまま男の懐に食らわせようとする。


男に短刀を持った方の肩を向けて、その先を男の懐に食らわせようとした時だった。


ヒュッ ヒュッ!!


「うあーっ!!」


突然、目の前に迫っていた男が何かが空を切るような音がすると同時に、うめき声をあげ腕を抑えながら倒れ込んだ。