「…はい…だいじょうぶれす…ひとりでかえれましゅ…」

一人で帰れると堂々宣言したつもりだったのに…

「「・・・・・」」

何故か皆がフリーズしている。

その状況を打ち破り行動を起こしたのはあかりさん。

「…大丈夫ではないね、一人で帰すのは危ないもの

蓮は残って…学君を送って私はそのまま帰るから後はよろしく

学君…もう少し頑張って、タクシー止めるから向こうに行こう」

俺たちと逆の方向に今度は蓮兄が強制連行されて行く。

納得いかない蓮兄が俺とあかりさんの名前を叫んでいるみたいだったけど…

気にせずに歩き始めていた。