夕焼けに照らされたから?


ナツキの顔が少しだけ赤く見える。





寄り道.......





「...してく」




ナツキは私が欲しい言葉をくれるよね。



それって....

ナツキも私と少しでも長く一緒にいたいって思ってくれてるってことでしょ?




「.....ふっ」



そう思うと自然と頬が緩んじゃうよね。





いきなり笑った私を不思議に思ったのか、


「なんだよー」


とナツキが言いながら私との距離を縮めてくる。



風に揺られた制服のシャツから匂うナツキの香水の香りが鼻をかすめる。



爽やかで、なんだか優しい、ナツキらしい香り。




好き。



大好き。





じゃれあいながら歩く私たち、ちゃんと彼氏彼女に見えてるかな?




まだ一緒にいられると分かってる帰り道は、とても幸せに感じられた。