「………………そうか」 「おじいちゃん、何か分かるの…?」 「…………………」 眉間に深いシワを浮かばせて考え込むおじいちゃんに言い様のない不安が押し寄せる。 「これは、100年も昔の話だが……」 そう言ってこの街で100年前に起こったある出来事を話し出した。