「俺も知らないなー。でも、このまま見つからなければ…って思ってるかもよ?」 「先輩…」 私は早く見つかって欲しい。本当に、みんなにはわからないもん。コウがどれだけバスケを好きか。 「ってことで、放課後は来るんだよね?練習」 「え?」 「だって、退部届け出してないんでしょ?こなきゃ!」 そのまま言い残して先輩は教室に入っていった。 「あの、本当にごめんな?俺のせいだな…でも、あいつの気持ちもわかるから…今日の部活には来ないか?」