ゆるい坂道を揺れないように気を遣ってくれていた。 キキィイ 私の家の前で自転車が止まった。 「今日は本当、ありがとう。また明日ね?」 手を振ってカナトを見送った後で私は家に入る。 「ただいま」 小さく言って部屋に上がる。足に痛みが走るけど足を半ば引きずって部屋に… ベッドに沈み込むとケイタイが鳴った。 相手は…夕凪先輩