あれからどれ位経っただろう。もう5限目も終わりに差し掛かっている。 ふと、ドアに人影が降りた。 「部長?」 「ああ」 静寂が辺りを支配した。 「足、歩けないだろう?」 だから戻ってきてくれたんだ。 「すみません。ありがとうございます」 「今日は部活いいから、休め?」 部長におんぶされて私は教室まで戻った。 部長は中にいた藤野くんを呼んだ。