ふわっと風が私の頬を掠めた。 目が覚めたのは白い部屋。 独特の匂いで、ここが病院だということがわかった。 周りを見回してもめぼしいものは無かった。 ふと思い出してポケットを探ると、あった。 ケータイ。 その画面に映った私をみて、私は動きを止めた。 頭に巻かれたぐるぐるな包帯。