先輩は私の背中をポンポンと叩くと私をイスに座らせてくれた。 「すみません…」 「あーもー、気にしないで?本当」 恥ずかしい。取り乱したり、泣きじゃくったり… 「んで、どうしようか?」 急に真剣な顔をして、先輩が私に尋ねる。 もちろん、コウと部活のこと。 「えっと…」 私はもう、何をしたら正解なのかわからなかった。 「なら、さ、まだ続けてもいいんじゃない?俺さなんとなく分かったんだ。退部届けの行方」