「市瀬…」



聞き慣れた声に顔をあげる。



「日野、先生…」



「…」



見ると、卓球部の奴らもいた。



皆目を伏せて悲しそうな顔をしていた。


おそらく、医師から聞いたのだろう…



俺はもう…。



「…試合。」



「え?」



ポツリと日野が呟いた。