下を見ると、ジョギングしている人達の姿が見えた。

ここは割と静かだから、走りやすいのかも。

その中に長身で若い男の人の姿が見えた。

帽子を被っていて何か聴いているみたいだから、顔はよく見えないけど、なんとなく見覚えがある。

(色んな人が居るしね)

そう思いながら顔を上げる。

「今日はいい事ありそう」

独り言を呟いて、ゆっくり窓を閉めた。