ラフな格好に着替えて、ソファーでくつろぐ。

気を紛らわせる為にテレビをつけると…

タイミングを見計らったよいに、携帯の着信音が鳴り響いた。

(…き、きた)

深呼吸をして携帯を手にとり、通話ボタンを押す。

ゆっくり携帯を耳にあてた。

「……もしもし」

「こんばんは、内海和彦です。篠原さんですか?」

「…はい」

初めて聴く電話ごしの内海くんの声。

普段の声より低くて、ドキドキが強くなったきがした。