「…真希」

「あら?顔、真っ赤よ。さくらちゃん」

私の頬を人差し指で触る。

「か、からかわないでよ。
ただでさえ緊張してるのに…」

そう訴えると、今度は肩をポンポンと叩いた。

「明日、報告よろしくね」

「…うん」

「おやすみ。また明日ね」

「うん。おやすみ」

真希と別れてタクシーをつかまえる。

そのまま乗り込んで、マンションに向かった。