「真希?」

「早く行こう。お腹空いちゃった」

「うん」

「ま、私が待たせたんだけどね」

と言ってペロッと下を出す。

「仕方ないよ。先輩に捕まったんだし」

「元はと言えば、私が忘れ物を取りに行ったからなんだよね。
だから今日は私がおごる」

「ありがとう」

「お祝いもかねてね」

「お祝い?何が?」

「何でもない。さ、早く行こう」

ニコッと微笑んで、私の背中をポンポンと叩いた。