ランチも食べ終わって、とある体育館に向かう。

午後の仕事は休みで、特に私達の部署は女子しか居ないから強制的に参加。

興味が無くても必ず参加しなければならない。

そんな私をよそに、同僚達はお目当ての彼を見ようと、コートがよく見える場所に座る。

もちろん私も。

すると右隣にいる真希が、

「さくら。場所、移動する?」

と小声で声をかける。

「大丈夫。もう試合も始まるし」

ニコッと微笑んだ。