「電話で聞けば?」 あたしの頬を人差し指で押しながら言う陽架里にハッとする。 「そうだった...‼︎」 膨らんだ頬は、プシューと音を立てて元に戻った。 「薫...それぐらい普通考えるでしょ」 呆れたようにそう呟いた陽架里。 そんな陽架里に、 「まぁまぁ‼︎ あたしの脳みそは、へなちょこなんで♪ 仕方ないの♪」 笑いながら親指を立ててグーサインを出す。 何気ドヤ顔。 まぁそれは気にしない。