あれから部活を終えて、只今陽架里とショッピング中。 「陽架里ぃ...醤油ってさ、どの種類だと思う?」 隣にいる陽架里に問いかけながら、目の前に並んである醤油を手に取る。 「そんなの私が知るわけないでしょ? 薫ん家の醤油なんだから」 「......」 「おい。そこで黙るのはよくないでしょ」 「いや、だって分かんないんだもん」 家事は全部お母さん任せだし。 分かるわけない。 そう思いながら、頬を膨らます。