いや、 「いやいやいや...‼︎ それってさ、ただの自己中が口にする発言だって...‼︎」 陽架里の肩を掴んで、必死に首を左右に振る。 そんなあたしを見て、陽架里は静かに頭を振った。 「違うよ。でもまぁ薫が自己中なのは変わりないかな」 って...おーい‼︎ 違うって否定しながら、自己中って言ってるじゃん...‼︎ 「でもね、薫があの場を和ませたんだよ?」 そう言って、軽く微笑んだ陽架里に、 「え...?」 掠れた声が出る。