そんなあたしの声が聞こえたのか、顔を赤くして怒ってきた。 「うるさいな‼︎ 私は私なりに頑張ってるんだから」 「......へぇ」 「も、もう‼︎ 私はいいから、さっさと座る‼︎」 そう言って、立ち止まった陽架里につられて立ち止まる。 それからあたしの背後に回ってきたと思えば、榊の隣までぐいぐいと背中を押された。 「頑張って」 だなんて、小声で言ってきた陽架里に、あたしはただ曖昧に笑っただけだった。