「と、とにかく部活行くよ‼︎」


陽架里の手首を掴むと、教室を飛び出した。


「ちょ、薫⁉︎ 何で走らなきゃいけないの⁉︎」



後ろで驚いた声が耳に入ったけど、気にしない。



気にしないよ。



あたしはそんなヤツじゃないから。



違うもんね。