公園に足を踏み入れた瞬間だった。 「中山‼︎」 あの声が聞こえた。 ......いくらなんでもしつこすぎない? そう思いながら、聞こえてきた方に顔を向けると、案の定春山君の声。 「ほら、俺が聞いてやる‼︎ 言って‼︎」 あたしの目の前まで走ってくると、ドンッと自分の胸を叩く春山君。 聞いてやるって...... 「春山君さ......ただ聞きたいだけでしょ」 目を細めながら、春山君を見る。