それでも必死に走り続けてると、気づけば足音が聞こえなくなっていた。
「あれ......?」
不思議に思いながらも、その場に立ち止まってゆっくり後ろを振り返る。
「いないし......」
あたしが走って来た道には、夕日が照らされるだけで、人がいる気配はない。
「......良かった......」
浅い呼吸を繰り返しながら、一人ポツリ呟く。
あたし、一瞬追いつかれるかと思っちゃった。
あの春山君だよ?
見るからに運動神経良さそうだし......
まぁ、追いつかれなかった事が奇跡かな。
そう思いながら辺りをキョロキョロすると、ある場所が目に止まった。

