「凛くん・・・ごめんね、痛かった?」 「だ、大丈夫だけど・・・どうして、上から落ちてきたんだよ?」 「怒らない?」 風で、なびく髪を抑えぷるんとした唇が開く。 「あのね・・・猫が木の上で困ってたみたいで・・・ だから登って助けて・・・下見たら怖くて降りれなくなってね・・・ 校舎にいる、凛くんに助けて~って心の中で叫んだら来てくれたの」