わたしは、凛くんの頬を叩くと階段をダダっ降り振り向きもせず、走って家の方へ向かった。 凛くんのばか! どうして、わたしじゃなく萌衣ちゃんばかりなの? 凛くんのカノジョは、わたしだよ。 ベッドに座ったり袖を掴んでいいのは、わたしだけ! 悔しくて悔しくて、歩きながら泣きたくなり 下唇を噛んだまま必死にこらえ、歩いていく。 凛くん・・・怒ってるかな? 叩いたし・・・怒ってるかもしれない。 でも悪いのは、凛くんだよ・・・