「悪い、萌衣ちゃん部屋で待っててくれる」 凛くんは萌衣ちゃんの手を離すと、階段を降りる、わたしを追いかけ手を引っ張った。 「何怒ってんだよ」 「離して、別に怒ってないよ」 「怒ってるだろ」 「わたしと萌衣ちゃんどっちが好きなの?」 「っはぁ?メイに決まってるだろ、何でそんな事言うんだよ」 「だって、どうして部屋にあげて、しかもわたしの知らない話を共有してるの?」