「ごめんなさい、忙しいみたいだし帰ります」 泣きはらした顔で見つめる萌衣ちゃんは、そう言って頭を下げると玄関へ向かった。 「萌衣ちゃん、教えてくれてありがとう、せっかく来てくれたのに、又連絡するね」 「そんな事無いです、失礼します」 萌衣ちゃんの寂しそうな背中を後にし、お風呂場に向かうと アンちゃんの様子を伺いながら凛くんのお姉さんが来るのをソワソワしながら待った。