「宮内」
「な、なに?」
語尾が飛び跳ねている。
身まで引いている様子に怜士は思わず、吹き出す。
麗華は笑っている怜士の顔を思わず見つめた。
いつもしれっとして、周りを醒めた目で見ている。
お祭り騒ぎが好きな性格としては、彼はなんとなく取っ付き辛かった。
こんな顔をしているせいもあるだろうけど。
怜士は日本人にしては肌が白く、彫が深い顔立ちだ。
切れ長な目に、すっと通った鼻梁。
間違いなく美男子。
身長も180cmは既に超えている。
細身だけど骨格はがっしりしていて、単に背が高いだけとも違う。
そして、とてつもなく雰囲気はいつも冷たい。
そこがいいと早くも女子の間で人気があるらしかった。
今週の週番も、麗華としては気が重かったというのに、羨ましがられたりもした。
「今泉も、外国人の血が入ってる?」

