佐和がこの頃気に入っている、トランペット奏者の曲が流れていた。 金髪のイケメンぶりが人気だそうだ。 トランペットに併せて、ちょっとかすれた男性のハイボイス。 Smile メローにしっとりと。 オリジナルは黒人が歌っているものだが、今はこちらの歌声の方が気分に沿う。 歌詞に目を細めた。 そうだ。 いつだって、それが願いなのだ。 彼女への。 「なにか楽しいメール? 怜士が笑っているなんて珍しい。 女の子からじゃないでしょうね?」 佐和が傍らに立った。