「もう一回ぐらい、当番、回ってくるだろ」
「うん、そうだね」
怜士のあっさり具合に、なんだか傷ついた気分だ。
「でも今回の当番は最高だったなあ。
今泉とお友達になれたし、カテキョもやってもらえることになったし。
やっぱり奉仕するもんだ」
「なんにだよ」
「校内正義に」
「ばかだな」
ぐっと怒りを抑えている表情を、鼻先で笑って、怜士は足を進める。
お友達ね。
まあ、そうだ。
それが妥当だ。
物足りないと感じても、どうしようもない。
自分が何も動かないのだから。
怜士は後ろを振り返った。
隣にいると感じる圧倒的存在感が、抜けたままだ。
麗華はこの間のようにまた階段上を見上げていた。
視線に気付いたのか、こちらを向く。

