「明日は2年生のドリルだな」
「えぇ~」
「そこで文句言えるの?」
ぐっと言葉を飲みこんだ。
「言えない」
「はい、じゃあ、頑張りましょう」
必要が無いのに、怜士はしたくなって、麗華の頭をぐりぐりとなぜた。
髪の毛が細いのかふわっとした手触り。
「わー、やめろー」
「なんか、ペルシャ猫をなぜているみたいだな。
これはこれで癖になるかも」
「いい迷惑」
髪の毛を直そうと手を伸ばした麗華の指とぶつかる。
怜士は手を引っ込めた。
「もう。
ぐっしゃぐっしゃ」
ぶうたれた顔のまま髪の毛をなでつけている。
「見境なく、奢られるな」
「は?」
低い呟きのような声に、麗華は聞き返した。
言った怜士本人が驚き、くちびるを引き結んでから、立ち上がった。

